赤ちゃんの食事

    野菜ジュースは野菜の代わりになる?子供への効果的な飲ませ方を紹介

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    「うちの子は野菜が嫌いなので、野菜ジュースを代わりに飲ませても大丈夫?」

    「野菜ジュースならいくら飲ませてもいいんじゃないの?」

    子供に野菜を食べさせるのは大変ですよね。

    無理はさせたくないけれど、それで栄養が不足するかもしれないと思うと心配。

    そんな親にとって救世主とも言える存在、野菜ジュース。

    でも本当に野菜ジュースは野菜の代わりになるのでしょうか?

    実際、「野菜ジュースは野菜の代わりにはならないよ」と言う声も聞いたことがあるはず。

    そこでこの記事では、管理栄養士の私が、子育てで野菜ジュースを効果的に取り入れる方法をご紹介します!

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    この記事を書いたのは

    いちか 2児の母。
    管理栄養士としてクリニックに勤務。その後大学院に進学して博士(医学)を取得。現在は子育ての傍ら栄養ライターとして活躍中。得意分野は悩めるママの栄養指導。科学的根拠がある栄養情報をお届けします。

    野菜ジュースの栄養は野菜の代わりになる?

    さやいんげんで作った野菜ジュース

    厚生労働省によると、大人の1日の野菜摂取量の目安は350gです。

    さらに350gのうち、1/3をにんじんやほうれん草といった緑黄色野菜を食べることを勧めています。

    3〜5歳児の場合は、240gが目安となります。

    引用:「4 つの食品群の年齢別・性別・身体活動レベル別食品構成」/身体活動レベルⅡ(ふつう)https://www2.eiyo.ac.jp/llsc/etc/resources/gr1-2tab40-2015.pdf

    それでは、野菜ジュース1パック(200ml)と実際の野菜の栄養と比べてみましょう。

    野菜汁だけで作っている「1日分の野菜」(伊藤園)、果汁が含まれる「野菜生活オリジナル」(KAGOME)と、240gの野菜(ここでは簡易的に、にんじん80gとキャベツ160g)の栄養価を比較してみました。

    栄養素によっては液体になっているジュースの方が吸収率がいいものもありますので、単純に比べることは出来ませんが、ここでは含まれている量を紹介します。

    1日分の野菜
    (伊藤園)
    野菜生活100オリジナル
    (KAGOME)
    野菜24g
    (にんじん80g、キャベツ160g)
    エネルギー73kcal68kcal66kcal
    たんぱく質2.3g0.8g2.7g
    脂質0g0g0.4g
    糖質14.5g13.4g10.5g
    食物繊維0.7~3.0g0.3~2g7.7g
    亜鉛0.1~0.8mg記載なし0.5mg
    カリウム645mg140~590mg536mg
    カルシウム135mg2~63mg90mg
    0.2~1.8mg記載なし0.6mg
    マグネシウム45g記載なし30g
    ビタミンA562~1575μg360~1400μg558μg
    ビタミンC60~154mg46~140mg70mg
    ビタミンE0.7~3.5mg記載なし0.6mg
    ビタミンK1~15μg0~12μg139μg
    葉酸10~113μg0~48μg143μg
    βカロテン5704~13456μg4000~12000μg6720μg

    出典:
    伊藤園公式サイト https://www.itoen.jp/products/detail.php?id=151
    KAGOME公式サイト https://www.kagome.co.jp/products/drink/A7257/

    野菜ジュース間では、果汁が入っているものよりも野菜汁のみの方が栄養価は高いですね。

    しかし、野菜汁のみの野菜ジュースは「飲みにくい」という子どもも多いです。

    実際の野菜と野菜ジュースを比較すると、エネルギー(カロリー)は同じくらいですが、食物繊維に関しては、圧倒的に野菜から食べた方がたくさんとれますね。

    ビタミンやミネラルに関しては、野菜の方が多いもの、野菜ジュースの方が多いもの、同じくらいのものとさまざまです。

    よって、単純に栄養価だけで比較すると、野菜汁のみで作られている野菜ジュースは、野菜の代わりと考えても差し支えないくらいの栄養があるようです。

    ただし、野菜ジュースのビタミンCや食物繊維などは、ジュースにした際に失われ、あとから添加されている場合もあります。

    その場合は、野菜ジュースは純粋な野菜からの栄養だけではないところには注意しましょう。

    また今回、野菜は簡易的ににんじんとキャベツのみから計算しましたが、もちろん種類によって摂取できる栄養素の量は少しずつ違ってきます。

    実際の野菜であれば色々な野菜を食べることでお互い不足する栄養を補えますが、栄養価が単一な野菜ジュースでは難しいです。

    つまりここでは、次のことが言えます。

    • 野菜を全然食べられない、特定の野菜しか食べられない子には、野菜汁だけの野菜ジュースが野菜の代わりにもなりえる。
    • 色々な野菜を食べられるのであれば、野菜ジュースを野菜代わりにせず、普通に野菜を食べた方が栄養価が高くなる。
    • 「野菜は食べられない」「野菜汁だけの野菜ジュースも飲めない」という場合に、「果汁入り野菜ジュースは飲める」のであれば、それでもとれる栄養素はちゃんとある。

    ⇒オーガニック食品は子供に良い?無添加にこだわる必要ある?

    野菜ジュースを野菜の代わりにするならこう使おう!

    野菜ジュースが野菜の代わりになるかを考える上で、栄養価の次に大切なのは「食べやすさ」です。

    毎日野菜240gを食べられる?

    野菜ジュースと野菜の栄養価を比べた値をご紹介しました。

    では、実際に子どもたちは1日に240gも野菜を食べているのでしょうか?

    240gの野菜とは、にんじんなら1本半分、トマトなら1個半分くらいの量です。

    実は、令和元年度国民健康栄養・調査(厚生労働省)によると、1〜6歳男女の野菜摂取量は129g(うち緑黄色野菜45g)と、240gの約半分しか補えていません。

    引用:令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要 https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf

    1歳と6歳では食べられる量が全然違うので、3~6歳はもっと多く野菜を食べているはずですが、それでも240gには届いていないでしょう。

    つまり、実際の野菜からだけでは、栄養素をとりきることは難しいのが現実です。

    もちろん野菜摂取を増やそうとすることは大切ですが、すぐにできることではありません。

    足りない分を野菜ジュースで補うという方法もひとつだと思いますよ。

    野菜ジュースの満足感は?

    一方で、子どもであっても野菜ジュース200ミリリットルは十分に飲める量です。

    清涼飲料水をあげるなら野菜ジュースの方がマシ!とお考えの方もいらっしゃるでしょう。

    もちろんそれはありますが、「野菜ジュースを飲めば野菜を食べなくても平気!」ではありません。

    気になるポイントをお伝えします。

    他のものを食べすぎる

    先ほどご紹介したように、野菜240gカサが大きいので、完食するのは大変です。

    一方、野菜ジュース200mlでお腹はいっぱいになるでしょうか?

    一時的には満腹を感じるかもしれませんが、すぐにお腹がすくことでしょう。

    また、食卓で野菜の代わりに野菜ジュースを出すなら、おかずのカサは激減します。

    そのときに、他のお菓子やごはんなどを食べ過ぎたら、結果として糖質や脂質をとりすぎて肥満につながるかもしれません。

    食物繊維が不足する

    野菜ジュースよりも、実際の野菜の方が食物繊維を多くとれます。

    食物繊維には、便を整えたり、血糖の上がりをゆるやかにしたりといった働きがあります。

    また、食物繊維が多いと言うことは、噛む回数が増えるということです。

    噛む回数の多さは、唾液がたくさん出て消化を助ける、あごを強くするといった、体に良いことがたくさんあります。

    野菜を食べられるようにならない

    子どもが学校に通うようになった時、大人になった時を考えると、食べられるものは多くあってほしいですよね。

    もちろん苦手な野菜を強要する必要は全くありませんが、味覚を作る子どものうちに色々な味に触れることはとても大切です。

    たとえ苦手な野菜であったとしても、食卓から排除するのではなく、親が食べているところを見せるのがおすすめです。

    野菜ジュースはいつも同じ味なので、味覚の幅を広げるのは難しいですよね。

    野菜ジュースだけでなく、野菜を食卓に出すのは、子どもの長い目での成長にとって大切です。

    そのため、すでにお伝えしたように、野菜ジュースはあくまで野菜からの栄養素が足りない場合に取り入れるものとして捉えてみてはいかがでしょうか。

    ⇒子供が塩分を取りすぎるとどうなる?管理栄養士が必要量と減らすコツを解説

    野菜ジュースは野菜の代わりになる?子供への効果的な飲ませ方を紹介

    野菜ジュースを野菜の代わりに使う方法をご紹介しました。

    もう一度おさらいしましょう。

    まとめ
    • 野菜を全然食べられない、特定の野菜しか食べられない子には、野菜汁だけの野菜ジュースが野菜の代わりにもなりえる。
    • 色々な野菜を食べられるのであれば、野菜ジュースを野菜代わりにせず、普通に野菜を食べた方が栄養価が高くなる。
    • ただし子どもの野菜摂取量は、目標に届いていない。足りない分を野菜ジュースで補うという使い方がおすすめ。
    • 「野菜は食べられない」「野菜汁だけの野菜ジュースも飲めない」という場合に、「果汁入り野菜ジュースは飲める」のであれば、それでもとれる栄養素はちゃんとある。
    • ただし、子どもが大きくなった時を考えると、野菜ジュースだけでは食べられるものが増えない。本物の野菜を食べ方がいい。

    野菜ジュースは、私たちにとって身近な栄養たっぷり食品ですから、どちらかのみ食べてバランスを満たそうとするのではなく、両方を取り入れてみてはいかがでしょうか。

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