未分類

    子供の肥満を治すには?原因は食べ過ぎや運動不足?管理栄養士が教えます。

    「うちの子、他の子と比べると太っている・・・?」

    「肥満の子供、どうしたらやせられる?」

    幼児期の肥満の25%、学童前期の肥満の40%が成人肥満につながると言われています。

    子供の身長や体重は話題になることも多いので、楽しそうに食べる子供を横目に「うちの子、太りすぎ?」と不安になってしまいますよね。

    そこでこの記事では、子供の肥満の治し方について解説します。

    正しい情報を得て、不安な気持ちとお別れしましょう!

    この記事を書いたのは

    いちか 女の子ママ。
    管理栄養士としてクリニック勤務。現在は子育ての傍ら栄養ライターとして活躍中。
    得意分野は悩めるママへの栄養指導。エビデンスがある情報をお届けします。

    子供の肥満を治すには?まずは肥満の状況を知ろう

    子供の肥満ってどうしたらいいの?

    子供の肥満を治さなきゃ!と意気込む前に、確認してください。

    お子さん、本当に肥満ですか?

    日本の女性はやせすぎているので、必要以上に子供の体型を気にしすぎていることもあります。

    数字から、お子さんが本当に肥満かをきちんと確認してくださいね。

    小児肥満の判定には、主に肥満度が使われます。

    肥満度とは、同じ身長を持つ大勢の子供の平均的な体重(標準体重)に対する、現在の体重の割合を示したものです。

    肥満度=(実測体重-標準体重) / 標準体重×100 (%)

    <幼児>

    太りぎみ:15〜20%
    やや太りすぎ:20〜30%
    太りすぎ:30%以上

    <学童>

    軽度肥満:20〜30%
    中等度肥満:30〜50%
    高度肥満:50%以上

    参考:日本小児内分泌学会ホームページ http://jspe.umin.jp/public/himan.html

    ただ、標準体重は性・年齢・身長別なので、調べるのは少し大変です。

    そこで活用したいのが「発育曲線」。

    母子手帳に載っており、身長と体重を表に書き込むだけでひと目で子供の成長具合や、肥満かどうかがわかる優れものです。

    赤ちゃん・幼児をお持ちのママは、まずこの表に書き込んでみましょう。

    小学生以上のお子さんの場合は、日本小児内分泌学会のホームページからダウンロードすることができますよ。

    発育曲線は、その時の値だけではなく、継続的に書き込むのがポイントです。

    大人と違い子供は成長しますから、肥満の改善が必要でも、それは長い目でみましょう。

    いきなり体重が増えていたり、逆に減ったりしている場合など、病気の発見につながることがあります。

    また、肥満判定だけでなく、身長・体重それぞれの年齢ごとの発育曲線も記入しましょう。

    体重は年齢通りに増加しているのに、身長の伸びが遅いことによって「肥満」と判定されてしまう場合も。

    このような時には、発育曲線を持って受診してくださいね。

    参考:日本小児内分泌学会ホームページ http://jspe.umin.jp/medical/chart_dl.html

    子供の肥満を治すには?食生活と活動量を見直そう

     

    発育曲線に書き込んでみて、子供が太り気味・肥満だった場合、「やせさせた方がいいの?」と思いますよね。

    しかし、子供の肥満の治し方の基本は、身長が体重に追いつくのを待ちます。

    大人のダイエットのように体重を減らすことはしません。

    なぜなら100cmで25kgあったら肥満ですが、120cmで25kgは標準範囲内です。

    そのため、体重の増加をゆるやかにし、身長が体重に見合うのを目指しましょう。

    とはいえ、現時点で太っている子供の場合、特に何もしなければ体重は増え続けます。

    幼児期の体重増加につながる要因として、多くの調査で見解が一致しているのは次の4つです。

    • 親(特に母親)の肥満
    • 睡眠時間が10時間以下
    • 座ってテレビを見るなど、全く動かない時間が1日2時間以上ある
    • 果糖を含むジュースや清涼飲料水をよく飲む

    参考:日本小児医療保健協議会 栄養委員会 小児肥満小委員会.小児肥満ガイド

    http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/2019youji_himan_G_ALL.pdf

    親(特に母親)の肥満

    親が太っている場合、当然ながら同じ生活習慣の子供も太りやすくなります。

    まずは親の生活習慣から見直していきましょう。

    次のうち、当てはまらなかったところはぜひ意識して、肥満を改善してくださいね。

    • 朝食を毎日食べる
    • おやつの時間と量を決める(大人の場合、菓子とジュースを合わせて1日200kcal以内)
    • 菓子パンは食べない
    • 野菜を意識して食べる(一回の食事で両手の平1杯分)
    • 体をよく動かす
    • 夜更かしせずに早寝早起き

    睡眠時間が10時間以下

    多くの調査研究で、睡眠時間の短さと肥満に関連を認めています。

    まず、睡眠時間が短いことそのものが肥満に影響する可能性があるのだとか。

    子供を対象とした研究はまだ足りないので大人の場合ですが、睡眠時間が短いとホルモンの変化で食欲が増すことがわかっています。

    参考:日本小児医療保健協議会 栄養委員会 小児肥満小委員会.小児肥満ガイド

    http://www.jpeds.or.jp/uploads/files/2019youji_himan_G_ALL.pdf

    また、睡眠時間が短いと、次のような生活習慣が起こりえます。

    • 寝る時間が遅いので朝起きられず、朝食を抜く
    • 起きている時間が長い分、飲み食いする時間が増える

    現在、寝る時間が遅い場合、いきなり早く寝るのは難しいですよね。

    まずは朝、いつもより早く起こすことから始めてみましょう。

    夜は、親も一緒に寝る姿勢を示し「自分が寝た後に楽しいことがある」と思わせないことも大切です。

    座ってテレビを見るなど、全く動かない時間が1日2時間以上ある

    テレビやネット動画を見せると、静かに座っていてくれるので重宝してしまうのはとてもよくわかります。

    正直、子供が静かにしている間じゃないと、家事もできないですよね。

    ただしその時間があまりにも長いと、体を動かす量が減る=消費エネルギーが減ってしまいます。

    画面を見る時間は1日2時間以内と決めて、ゆとりができた時間は外で遊ぶ、散歩するなどエネルギーを使う方向に変えましょう。

    親にゆとりがあれば、一緒に家事をするのもいい活動になりますよ。

    果糖を含むジュースや清涼飲料水をよく飲む

    ジュースは、とても手軽にエネルギーをとれます。

    ペットボトルなら500ml、パックでも多くは200mlからと飲み切る単位が大きいのも、とりすぎてしまう理由のひとつです。

    普段の飲み物は、基本的にはお茶か水にしましょう。

    ジュースは初めから買わないことが大切です。

    お祝いやちょっとしたごほうびなど、理由がある時にだけ与えるのがおすすめです。

    おやつの与え方については、こちらの記事を参考にしてください。

    ⇒子どものおやつは栄養が必要?おやつの役割とおすすめの食べ物5選

    子供の肥満を治すにはどうしたらいい?まとめ

    子供の肥満の治し方についてご紹介しました。

    もう一度ポイントをおさらいしますね。

    まとめ
    • 子供の肥満改善は、体重を減らさない
    • 発育曲線を活用し、長い目でみた肥満の状況を知ろう
    • 親の体型・食生活習慣を見直そう
    • 睡眠時間が短い場合は、朝早く起きることから始めよう
    • ジュースは買わない。特別な時に飲もう

    ぽちゃぽちゃした子供はとっても可愛いですが、太りすぎて困るのは子供自身です。

    体重と身長が見合うようになるまで、少しずつ生活習慣を見直していきましょう。