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    培養肉を子供が食べても大丈夫?危険性はない?安全性を調べてみた。

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    人口増加や地球環境、動物倫理の問題から、さかんに開発が進められている『培養肉(ばいようにく)』。

    2020年末にはついにシンガポール政府が、アメリカの企業が開発した培養肉に販売承認を与えました。

    「代替肉の種類として『培養肉』って聞いたけれど、なにそれ?」

    「人工的に作った肉っておいしいの?安全性は?」

    こんなことが気になりますよね。

    培養肉は、日本にとっても救世主となるかもしれません。

    なぜなら日本では、お肉を食べられなくなる日が来るかもしれないからです。

    そこでこの記事では、次のことを解説します。

    • 子供に培養肉を与えても安全性は大丈夫なの?
    • 培養肉ってそもそもなに?味はおいしいの?

    今の子供たちが大きくなる頃には、おそらく「普通」になっているであろう培養肉。

    そんな食の最前線についてご紹介します。

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    この記事を書いたのは

    いちか 2児の母。
    管理栄養士としてクリニックに勤務。その後大学院に進学して博士(医学)を取得。現在は子育ての傍ら栄養ライターとして活躍中。得意分野は悩めるママの栄養指導。科学的根拠がある栄養情報をお届けします。

    培養肉は子供が食べても大丈夫?おいしいの?

    養とは、細胞を人工的に増やすことをいいます。

    培養肉は、動物からとった細胞を食べられる大きさまで増やして作ります。

    どうして日本で培養肉が必要なの?

    世界中で培養肉の開発が進む背景にはたくさんの理由がありますが、まずは「自分のこと」として実感できる例をあげますね。

    「日本ではお肉を食べられなくなるかもしれない」というのは、決してただの脅しではありません。

    なんと日本では、お肉となる家畜のエサまでを考慮したお肉の食料自給率は、わずか牛9%、豚6%、鳥8%(令和元年度)!

    参考:農林水産省.お肉の自給率 https://www.maff.go.jp/j/zyukyu/zikyu_ritu/ohanasi01/01-04.html

    このまま人口が増え続けたり、砂漠化により作物が取れなくなったりすれば、やがて世界ではお肉やお肉を育てるためのエサが足りなくなります。

    その時、どこの国も自国民を優先して日本への輸出を取りやめるのは当然ですよね。

    それに備えて、少ない家畜から十分な量のお肉が作れる培養肉に期待が寄せられています。

    培養肉はおいしいの?

    人工的に細胞を増やした肉、というと言葉の響きだけでちょっと抵抗があるのも事実です。

    気になるお味はどうなのでしょうか?

    少し古いニュースですが、2013年に世界で初めて、ロンドンで培養肉の試食会が開かれました。

    試食会の参加者は「肉のジューシーさは無いが、食感は完璧だ」、「脂肪分がなく赤身の肉という感じだが、普通のハンバーガーを食べているようだ」と語った。

    引用:ヤバすぎる!「培養肉ハンバーグ」の衝撃 肉の生産も消費も、根本から変わる https://toyokeizai.net/articles/-/56802

    普通においしそうですね!

    これが2013年ですので、現在ではもっと進化しているのではないかとワクワクしますね。

    ただ現時点での培養肉商品は、ハンバーガーやチキンナゲットなどミンチ状のひき肉が主流です。

    なぜなら、筋肉は細胞が立体的に結合していますが、ひとつの細胞を増やす培養肉ではそうはならないのです。

    また、一枚の肉でもタンパク質が多いところ、脂肪が多いところと、構造は複雑です。

    そのため、バラバラの肉のかたまり、つまりはひき肉であり、肉本来の噛みごたえは実現できていません。

    日本では、日清食品グループと東京大学の研究室が共同研究で培養ステーキ肉の研究を進めています。

    すでに、サイコロステーキの大きさのステーキ肉が開発されたとか。

    参考:日清食品グループ公式サイト https://www.nissin.com/jp/sustainability/feature/cultured-meat/

    これからが楽しみですね。

    培養肉は子供が食べても安全なの?危険性はない?

    いくら培養肉がおいしそうでも、子供に与えるときに一番気になるのは安全性ですよね。

    現時点では私たちからすると未知の食べ物である培養肉の、安全性について調べてみました。

    食中毒や感染症

    食卓にのぼるまでのお肉は『生きている時』『加工』『流通』とさまざまな段階で、細菌やウイルスにさらされる可能性があります。

    私たちが汚染されたお肉を食べると食中毒を起こすので、安全管理は大変です。

    一方で培養肉は、無菌状態の細胞を、とても厳しく衛生管理された環境で培養します。

    そのため、ウイルスや細菌が付くリスクはとても低く、食中毒のリスクは下がると言われています。

    余談ですが、

    私も大学時代に細胞培養の実験をしたことがあります。学生実験のレベルであってもクリーンルームと呼ばれる特別な換気を行う部屋で、さらに無菌状態のキャビネットに置かれた培地に、手袋をした手だけを入れて作業をする……という徹底ぶりでした。

    また時々、鳥インフルエンザなどで家畜が大量に処分される痛ましいニュースを目にしますよね。

    ことのような家畜の感染症感染・拡大予防のために、ワクチン接種や抗菌剤の使用がされています。

    そのせいで『耐性菌』(薬が効かない菌やウイルス)ができ、ヒトの健康にまで影響することが懸念されていました。

    参考:農林水産省.畜水産物の安全確保のための取組-薬剤耐性対策分野- https://www.maff.go.jp/j/syouan/tikusui/yakuzi/attach/pdf/koukinzai-31.pdf

    培養肉が主流になれば、家畜の数をかなり減らせます。

    数が減れば管理が楽になるので、流行を抑えたり、抗菌剤等の使用も減らせるのではないかと考えられます。

    添加物や保存性

    培養肉は、動物から取り出した細胞を置いておけば増えるのではありません。

    細胞を増やすために必要な栄養分や血清を備えた、培地(ばいち)と呼ばれる液体が必要です。

    取り出した細胞そのものは無菌状態なので安全ですが、同じくこの培地の安全性も大切です。

    さらに、生のお肉には基本的には食品添加物は使いません。

    培養肉が一般に流通するようになった時、保存料や香料、着色料などの食品添加物がどのように使用されるのかも大切なポイントです。

    食品添加物の使用にあたっては『生涯毎日食べ続けても安全であると推定される1日あたりの量(1日許容量:ADI)』が決まっています。

    もしメインのおかずになるお肉に食品添加物が使用されたら、1日あたりの食品添加物摂取量がとても増えることが予想されます。

    特に小さい子供には、食品添加物はなるべく避けているというご家庭も多いでしょうから、ここは今後の研究や商品化を注目したいですね。

    培養肉が世界を救うかもしれない

    培養肉は、これからの時代を生きる子供たちとって「怪しいから避けよう」で済む食べ物ではありません。

    それは主に次の3つの理由があります。

    • 環境
    • 人口増加
    • 倫理的配慮

    FAOの報告によると、家畜から出る温室効果ガスは、全体の排出量の14.5%にものぼります。

    さらに家畜を食べられる大きさに育てるまでには、たくさんのエサを与えなければなりません。

    たとえば牛は、1日に30kgのエサを食べます。

    私たち人間が1日で食べる量は、1〜2キロ程度(例:ご飯600g、タンパク源300g、野菜350g)だと思いますので、15~30人分の食料にも相当するのです。

    培養肉が主流になり家畜の量を減らせれば、地球温暖化対策になるだけでなく、飢餓に苦しむ人の数を大きく減らせるかもしれません。

    また、人間が生きるために生き物の命を犠牲にするという倫理的な問題も、培養肉で解決できそうです。

    培養肉により、命を奪わなければならない動物の数を格段に減らせることが期待されます。

    参考:FAO(Food and Agriculture Organization of the United Nations 国際連合食糧農業機関)https://www.fao.org/japan/jp/

    培養肉は子供が食べても大丈夫?まとめ

    培養肉を子供に食べさせて大丈夫なのか、味や安全性についてお伝えしました。

    もう一度おさらいしましょう。

    • 培養肉は、地球規模の課題・日本の課題を解決しうる新しいお肉
    • 厳しい管理のもとで細胞を増やすので、食中毒は減る
    • 流通に際しての食品添加物等はまだわからない、今後の発展に期待

    子供たちが、培養肉を食べながら地球のこれからについて話し合う未来は、もうすぐそこまできています。

    一般の私たちが口にする機会はもう少し先かもしれませんが、今後の研究発展を楽しみに待っていましょう!

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